スパニッシュ・アパートメント
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尊敬する知人が、自分のバイブルだ、みたいなことを言っていたので。
いやーこれ、上手いです。
タイミングが悪いのか、青春の複雑な気持ちを描く系はあんまり得意じゃない(共感したことが無い)んだけど、これは共感というか、「わか」った。
あの雑念にまぎれて、でも頑張らなくてはいけなくて、本当に「人生はできの悪いコメディ」だと思いたくなるくらい、ぐるぐるなんだよねぇ。
たくさん登場人物が出てくるっていうのは、2時間のストーリーにまとめるには難しくて、ある程度「主役級」に絞るしかなくなるのが普通。
そうじゃない場合は、「モンテーニュ通りのカフェ」とか「THE 有頂天ホテル」とか「大停電の夜に」の、ご都合主義的複数人のドタバタ群像劇(笑いあり、涙アリ!)みたいなマトメ方になると思ってる。
本作はたくさんの登場人物が並列で登場するんだけど、まさに「ご都合主義的」な部分を「これでもか!」というくらい排除して、生々しいというか、くだらない人間の一面性というか、青春のあの「どうにかしたい衝動はあるんだけどどうしたらいいかはわかんない」感じをうま~く描いてると思う。
ちょうどその「人生は出来の悪いコメディ」っていう名言が飛び出してくるあたりの、みんないろいろあってリビングのソファにぐでーっとして……、、あの場面がすごいリアル。
でも、リアルだから、そのあとすぐにクラブで飲んで騒いだりするし、誰かは吐くし、誰はギターで歌いだすし、そこで意味不明な恋が生まれたりもするし、イラつく奴は転がり込んでくるし、もうほんとにリアルです。
「これほんとに台本あるの?」って言いたくなるくらい、リアルなんですよ。
主人公に合わせて「コレ絶対ストーリーの関係上都合のいいキャラクタ作っただけだろ」みたいなキャラが出てくることも多い中、これはまったく逆の発想だと思う。
全然違ういろんなたくさんの人間がみんな頑張ってて、いろいろあって、それでもどこかで交わって、自分も頑張ってるんだっていう。いいメッセージ出してると思う。
留学の生々しさも少し分かるので、「ヨーロッパへ留学!?素敵!かっこいい!」としか思ってない勘違いなティーンとかは一度観てみるといいかもね。
















