新海誠 / 星を追う子ども

2021-08-30駄作認定, 邦画新海 誠

劇場アニメーション『星を追う子ども』 [DVD]
(´・ω・`)

これは…。。。。
開始30分くらいで「…(・ω・;)…??」となって
「星を追う子ども ジブリ」でググッたら出る出る。

もう大体の方々が代弁してくださっているので何も言うまい…と言いたいところですが、やっぱりいいたい!
私がなんの偏見も予備知識も無く観はじめて開始30分で頭に浮かんだ言葉は、「ジブリミックス」でした。

顔が似てるとか、景色が似てる云々っていうのは個人的にはあんまり気にならなかったです。
何が一番気になるって、とにかくジブリ作品を切ってはったくらい、台詞とか設定がかぶりすぎていること。

よく似ているといわれているっぽいのは、もののけ、ラピュタ、ナウシカ、ゲド のようで、私はゲドは観てないんだけど、もののけ、ラピュタ、ナウシカは同感。
ただ、私が一番気になったのは、「シュナの旅」ですよ!
シュナの旅も神話?から設定を持ってきている?から似ているのかもしれないけど。。


作品全体としては、なんとなくやりたい方向性はわかるんだけど、
細かいつじつまがとにかく合ってなくて、(必要な伏線が無く、不必要な伏線がたくさんある)、スーッて入ってこない。

新海作品は、複雑で微妙な心理描写を、風景と空気感と共に表現する、っていうところが醍醐味だと思ってるし、それこそが「ストーリーやキャラクターをご都合主義的に用意した」作品には出来ない、すごく大切なところだと思うのです。
(まぁ、秒速はキャラクターを無視してたと思うけど。。)

この作品はその醍醐味が意図的に?というくらい一切無い。

でも、モノローグが無くても、一見事件や出来事を切ってはっただけのドンチャン演出に見えても、いい作品っていっぱいあると思うの。
そういうのは、一見ゴチャゴチャしてるように見えて、実は、最終的に全然無駄なものがない。

この作品はそれが出来てない。


とにかくあの先生は同行させるべきじゃなかったと強く思う。
あれは必要なキャラクターだけど、同行は違う。。
アスナの意思がどうこうっていうのにも確かに影響与えるけど、あれは「ブレイブストーリー」の、あのライバルの魔法使いの男の子ポジションだと思うのです。
あれは、道中いろんなところで接触があってにらみ合うけど、最終的にぶつかる時があって…っていうので十分。
同行しちゃだめ。


こういうのは、感動的なストーリーをあえて描かなかったって言うのとは違うと思う。
主人公たちにちゃんと背景や意思や感情があれば、あんな都合のいい(しかもつじつまの合わない)話になるはずないってこと。

「映像と演出で心理描写を魅せる」っていう新海の真骨頂が少しも生かされてなかった。
あ~、残念。。
アスナがもっと悩む描写を、綺麗な景色や回想景色やなんともいえない表情でいつもみたいに描いてくれてたら、てかそこに尺をつかって、他の不必要な伏線を全部削れば、もっといい話になった気がします。
不必要に新しいことに挑戦しようとしなくていい!
秒速で偏見を持ってからの、雲の向こうで感動した私が言う!