Moneyball マネー・ボール
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「ビジネスの話だ」と、何かで読んだ。
とくにスタートアップとか企業家界隈で話題になっていた記憶がある。
というわけで、想定していたレベルで、期待どおりです。
昔の考え方にとらわれた弱小チームを、過去を抱えたGMが新しいやりかたでチームを再建(?)させていく。
最初のほうで、だれが観てもこの流れはわかる。
でも、「最初のほうで流れがわか」ってしまうにもかかわらず、ちゃんと感動的に描いてみせるのはさすが。
見所は、ビリーGMが他のスカウトや監督、チームメンバーとどうやってやり遂げていくかの過程ですな。
基本、叩かれて戦う姿勢なんだけど、これがなかなかリアルです。
これが一番難しいところだと思うんだよ。
一番いいのは、「正しい」と思われることをすりあわせ、チーム一丸となって成功を勝ち取ることなんだけど、”正しいと思われることをすりあわ”せるのが最も難しい。
ここでは、ビリーは「信じている」から、周りに叩かれてもそれをやる、と権力を駆使して最後まで頑張るけど、チームが”一致団結している”描写や、”仲が良い”描写はほとんどない。
最後までそういう描写は無かった。
スカウトや監督と「お前は間違ってなかった」と和解する、みたいなシーンも一切なし。
また、こういうのは何が正しいかは結果が出ないと誰にもわからない、という面もあるから、「主人公が正しくて、叩いてくるほうが明らかに間違っている」こともなく、スカウトや監督の苛立ちや言い回しも、非常にリアルだった。
実際にビジネスやっていても、難しいのはここだと思うのよね。
だから、例えばの話、チームは優勝したけど、最終的に友達は誰もいなくなりました、みたいなことになったとき、後悔しないように
「何が目的か」「棄てていいものは何か」をはっきりさせて問題解決に本気で取り組まないといけないな、と思う。
目的を見誤ってはいけないね。
さっき感動的と書いたけど、最後、優勝してイエーイ!みたいな展開ではない。
それに、ビーンの目的は達成されていない。
むしろ、高額の引き抜きを断るシーンで終る。
全編通して、あまり過度な演出や、派手な音楽を使っていない。
Wikiを読んだところ、この手法ではワールドシーズンで勝つことは難しい、といった趣旨のことが書いてあって、なるほど少し納得した。
「目的を達成することはまだ難しいが、確かに、新たな手法を用いて新しい流れをもたらした」という一つのチャレンジを追った映画、という感じでした。
学びのある良い映画です。
















