斉藤徹・伊藤友里 / ソーシャルシフト 新しい顧客戦略の教科書

2015-05-09クイック本(さくっと読める), interest 好奇心, IT, manage-strat 経営・戦略・思考, PR 広報・ブランディング

知人から拝借させていただいた。

ギリウェブネイティブ世代で広報系の知識も若干あり、スーパーでバイトしたこともあり、スーパー基幹システムもやってたのでかなり身近なテーマでした。
ストーリー仕立てでとっても読みやすく面白かったです。

主に、すでにインサイドアウトの時代は終わった、世の中はフラットになったということや、その中でやり抜くにはアウトサイドインのやり方が重要だ、ということを述べている。
がちがちな組織で規模の経済を追求したり、均一化して効率を上げることによる価値の最大化をはかる時代は終わった。


途中から、都合よいなぁとか、またフェイスブック??ほんとにそんなに使えるか?? とかも思ったけど、まぁフィクションなんだからしょうがないね。
ポイントは要所要所でまとめてくれていたのと、ポーターの戦略論や7つの習慣、マズローの欲求段階などの既存の発想を出すことで、グッと話がわかり易くなってて、すごくよかったです。

世代なのか、こういう概念はすでにだいぶ前からある(言っていることは「ブランドの育て方」とほぼ同じだと思うし。)けど、
それを明文化したり、それを周りに納得させながらドライブするということは出来てないので、ヒントになって良かったと思う。

スーパーマーケットほど素敵な商売はない」もかなり胸熱だったのを思い出した。
同じ匂いを感じる。

あと、SSユニットやモデル店の店長さんたちがだんだんと組織を変革していく様子から、「最初は仲間がいなくて当然、すぐに結果も出なくて当然。少しずつ愚直にコミュニケーションし続けなくてはいけない」(成果はすぐには出ないから、相手を信じて何度も繰り返せ。)ということを言われた気がして、
すぐに結果を求めたり、一回やって駄目だとすぐあきらめるとか、そういうことが仕事において増えてきてることを自覚させられた。

かなりさくさく読めるので、広報・SNS・ブランディング界隈に興味ある人は一読の価値ありと思います。