AKIRA【劇場版アニメ】

2016-02-22邦画, science - fiction SF, social 社会

AKIRA DVD SPECIAL EDITIONSFが好きだと言ったら、あなたにオススメ!!と知人がスペシャルボックスを貸してくれました。笑

なるほど、さすがという感じ。

でもサイエンスフィクションというよりは、スペースオペラだね。



サイバーパンクで近未来ディストピア

いわゆるこの組み合わせに萌え~な人は結構いると思います。

私が知っている中でサイバーパンクでディストピアといえば、手塚治虫「メトロポリス」、マトリックス(とくにアニメ版)、それから「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」、「FF7」なんかもそうですね。
(攻殻機動隊はディストピアではないけど。)


さて基本的に、「科学の進歩により傲慢になった人間が、制御しきれなくなった力に飲み込まれそうになる」という暗い世界観。

このテーマ自体はSFでも王道。
SF的な演出もいい感じです。
公開が1988年ということなのですが、この演出のクオリティは当時としてはすごかったのではないでしょうか。
(DVDのは新しく手が入ってると思いますけど)

ストーリーのメインは「鉄雄と金田の男の友情物語」と、「超人的な力とそれを止めようとする軍」の二軸。
原作はもっと社会とか、複雑に絡まる複数の組織や登場人物について細かく描写があるようなのですが、
おそらく尺の関係上、そのへんは最低限という感じ。
一つ一つのエピソードが短く、それを散りばめた感じだったので、若干消化不良感があるのが残念。

鉄男と金田についてはベッタベタの王道ですが、そこを変にカッコつけてひねったりせず、王道としてやり切るところがいいですね。


それと当然、なんのフォローもなかった「カオリ」はググりましたよ\(^o^)/
「身近な人や大切な人もいとも簡単に巻き込んでしまう」の象徴としてどうしても出したかったのかなと思うのですが、
この二人の尺もあまりないので、二人はどれほど親密な関係なのか?それはなぜなのか?がさっぱりわからなくて、
単純に「何もしてないしいい子そうなのに最後がかわいそすぎる」というだけのモブキャラに…w
映画作品として素で考えるなら、あのポジあんまりいらなかったような?

まあ、「気になるでしょ?原作読め!」という布石としては上手いなと思いますw


やっぱり古さを感じる/もう少し希望を持ちたい

声とか絵柄とかが古臭く感じるのは仕方ないことなのですが、
主人公達が「ちょっと頭の悪い暴走族」っぽく描かれていたのは残念でした。

偏見も偏見なんですが、これつまり、80年序盤に作者が考えた「荒廃しだした2019年の若者」って、こういうイメージだった、ってことなんじゃないか…と思うと、すごいガッカリです。

まあ、一度世界が破滅?状態になったあとの2019年と、今の世界での3年未来を比較したってしょうがないのですけどね。


近未来を思わせる描写としては、
・(おそらく)3Dのホログラム広告
・入り組んだ道路や超高層ビル群
・レーザー銃
・SOL

あたりでしょうか。

これもね、発想がちょっと古いです。しょうがないけど。。
残念ながらホログラムは後3年であの規模まで実現するのは難しそうですし、
やっぱり思ったほど重力に抗う建造物や乗り物などを開発できてないよね。
コストの問題も含めて。

逆に壁に取り付けられていた公衆有線電話とかね、、、
未来ってわかんないもんだ。

今後は近未来といえば電子世界や素粒子の世界になってくると思うので、
はたして「いま」大友さんが同じテーマで近未来を書くとしたらどうなるんでしょうか。

気になるところです。


というわけで、2019年は大友さんが1982年に書いた世界よりはいい未来になっていそう。

一時期(とくに世紀末)に流行った極端なディストピアで啓蒙して
傲慢こわい、よく分からない科学こわいと言うだけの時代をそろそろ卒業し、
(それはそれで大事だから消えたら駄目だと思うけど)、
制御一辺倒ではなく、どうしたらいい方向に融合していけるのか、ポジティブに考えていきたいです。