笹原留似子 / おもかげ復元師

2015-05-09味わい本(じっくり読みたい), social 社会, non-fiction ノンフィクション

おもかげ復元師 (一般書)
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期待通りというか、想像通り。泣きます。
復元納棺師の笹原さんの考え方や、現場のエピソードが記されていきます。
3.11の話も多い。涙なしには読めません。


しょっぱな「高い高い」から号泣

なんというか、「規則」を見つけて応用を利かせたり解決を目指したりするのってものすごく大切なことなんだけど、
それでもやっぱり「時間が解決してくれる」みたいなことも、あるんじゃないかなぁと最近思う。
「定義しても意味が無いこと」というか、、、そういうこと。

もちろん、出来るなら定義や規則を見つけ出して応用したいところだけど。
そうじゃないと発展しないですしね。

この本も、死をテーマに、じっくり生きることを問いかける内容になってます。


内容に関しては、一応、マッサージの勉強をしているだけあって、「故人の声を聞く」とか、故人を取り巻く周りの人間の精神状況をよく冷静に理解し、導いてあげる、という所作がものすごく勉強になりました。
それになんとなく「やっぱりそうだよな、こういうのが大切だよな」って自信にもなった気がする。


この本の内容をちらっと家族に話したところ、「世の中で最も恐ろしいものを知っているから、もう他に怖いものなんてないだろうね」という。

なるほどそんな考え方があるのか。すごく感心してしまった。

恐ろしいって言うのは、故人の体(傷んでしまったりしたもの含めて)のことなんだけど、悪い意味ではなく、「生」ありきでそれが無くなったらすべてが無であるという大前提の下の、自分のいのちや生活や社会がある上で、「それが尽きるとは物理的にはこういうこと」っていう実態に常に直面している、という意味だと思う。
(体自体がどうなるってこともそうだし、人が死ぬと周りの人間はこうなるっていうのも含め、かな)

死から見る「生って何?」を見つめなおすことができる素敵な機会でした。