岸見一郎/古賀史健 嫌われる勇気

2020-01-29interest 好奇心, psychology 心理学, self-dev 自己啓発/リーダーシップ

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
ネット記事でこの本に関する対談を読んで、直後本屋に行く用事があったので手にとってみて、そのまま買ってしまった。

面白かった。
なんといっても読みやすい。


自己啓発の入門名書

「哲人」と「青年」の二人が対話をしていく中で、ゆっくりと「自由とは?」に迫っていく内容です。

内容そのものは、自己啓発本や哲学によく出てきそうなものも多いですが、対話形式で「青年」が批判的質問をすることで、痒いところに手が届く書き方になってます。

なんちゃって対話形式が多い中、この表現でやりきれてるところは逸品。
(導入だけを対話形式にして、その後で細かい解説や重要な説明が入るという事がなく、あとがき以外がすべて対話形式)

ちゃんとINDEXが大切なポイントになっています。
矢印は私なりのポイント。

1、トラウマを否定せよ
→フロイト的原因論の否定
→「可能性を考えるのです。もしも人間が変われる存在だとするなら、原因論に基づく価値観などありえず、おのずと目的論に立脚せざるをえないと。」

2、すべての悩みは対人関係
→人と競争する(人と比較して優劣や順位をつける)土俵から降りる
→アドラー心理学の掲げる目標:「自立すること」「社会と調和して暮らせること」
→その行動を支える心理面の目標:「わたしには能力があるという意識」、「人々はわたしの仲間であるという意識」

3、他者の課題を切り捨てる
→他者の期待など、満たす必要はない。その逆もしかり。介入しない、させない。
→自分の信じる最善の道を選ぶこと。その選択について他者がどのような評価を下すのかは、他者の課題である

☆承認欲求は不自由を強いる
→「じゃあ、子どもは親の意向などお構いなしに、好き勝手に生きていいのですね?」

→自由とは、他者から嫌われることである

4、世界の中心はどこにあるか
→共同体感覚。人の目ばかり気にするのは自己中と同じ。あなたは世界の中心ではない
→引きこもっている子どもが食後の皿洗いを手伝った時、そんなことはいいから学校に行きなさいと言うのは、理想の子供像から引き算している親の言葉

5、「いま、ここ」を真剣に生きる
→自己への執着を他者への関心に切り替え、共同体感覚を持てるようになるには、「自己受容」、「他者信頼」、「他者貢献」
→ワーカホリックは仕事を口実に他の責任を回避しようとしているに過ぎない
→人生とは連続する刹那。


普遍的なことだなぁ、それをこんな表現するんだなとか、
なるほどそういう視点があるんだなと、
いろんな気付きがありました。

私みたいに、(結論はどうあれ)物事突き詰めて考えようとする人間にとっては、青年の言葉には重みがあり、その分哲人の回答が光ります。

良い本に出会いました。