アーサー・C・クラーク / 幼年期の終り

2015-01-21science - fiction SF

幼年期の終り ハヤカワ文庫 SF (341)
のろのろと2,5日で読み上げましたが、5点満点だとしたら4点!
全体的には満足。

まず、銀河帝国崩壊と同じで、個人的に評価している点は以下。
○ 終盤、劇的に広がる視野 
 (爽快とか畏怖とかとにかくいろいろまじるが、日常の視野をぶっちぎられる点がエンターテイメント)
○ 無駄なドンパチや殺生が無い
 (そもそも、SFと称した安っぽい人間ドラマは好きではない。)
○ 主要登場人物が聡明
 (悪く言えば「物わかりがよすぎる」のだが、どんな事態にも聡明ゆえ、
安っぽい人間ドラマ、にならないように出来ている。)



あと、銀河帝国崩壊の訳が微妙すぎたからか、
この翻訳(福島正実)はかなり上手くてすごく読みやすかった!
この2冊を読む間に、「翻訳モノ特有の(日本語ではあまり表現しない)表現の仕方」に若干ハマりかけてきました…。
感想は、他にはあんまりないかな…。
クラークって最後は「謎」で終わる傾向あり?
人類はまったくなにものにもとるにたらないものであって、
それらが宇宙の謎を理解することなど無理無理!! って感じで終わる?

ストルムグレンのあたりが一番よかったかも。(まぁ一番SFぽくないかもだけれども)
ちょっとね、ジェフはまだともかく、その妹、もう恐ろしすぎる。
その後の子供の描写はハンパなくショックを受ける…よ。
なんかもうアメーバ的な?w

何々?微生物から進化した人類はやっぱ究極的には1つになっていくのね?w
肉体的にだか、ゴースト的にだかしらんけど…
そんなことを思わされた作品でした…