INTERN マイ・インターン
映画館にて友人と。リンク先は仮。
良、だが優良にはあと二歩足りない
ノリノリベンチャーの創業社長(ジュールズ)を演じるアン・ハサウェイと、そこにやってくる高齢インターン(ベン)を演じるロバート・デニーロの、
目に優しい映画。
さすが、二人の好演はお見事。
Web系で働いていた自分としては、職場の描写も悪くないですね。
昨今流行りのWeb系ノリノリベンチャーと、女性の躍進と、そして年の功+紳士の素敵さ みたいなものを混ぜ込んだあたりは上手いなあと思います。
ベンがとにかく素敵です。
いや~、ほんと、誰かの為になるとか、誰かに頼られるって、スキルが云々とかじゃなくて、こういう人間力だよなってすごく思います。
こんな紳士がいたら幸せにならないはずがない。
基本的にアメリカの王道サクセスストーリーは最後はスカッと締めてくれるので、安心して観れます。
と、基本的にはこう、、、、押させえてあっていいんですけど、
「ジュールズの旦那がよく分からない」ことと、
「会社の現状と経営者(ジュールズ)のプライベート関係ないよね」
という2点は非常に気になってしまいました。
前編通して、主夫業をする旦那が浮気して離婚云々、っていう大きなテーマがあり、当然その旦那はちょくちょく出てくるのですが、どんな人なのかいまいちわからない。
なんで主人公がこの人を好きなのかも、見事に分からず、なんだかすっきりしない。
そして「会社の現状と経営者のプライベートは関係ない」について。
確か最初にジュールズに「外部からCEOを」と言い出した経営幹部の彼は、
「君のプライベートが心配だから」なんつー理由で打診したのでは無かったはずですよね・・・・・?
もちろんそれもあるかもしれないけど、むしろ
「今後もきみ一人がプライベートを犠牲にして頑張ったところでこれ以上は出来ないんだから、もう諦めよう」という
けっこうキツい話だったと思っていました。
だから、「プライベートも大丈夫よ!だからやっぱり私は一人で(経営を)頑張るの♡」的な締めになってびっくり。
つじつまを合わせたいなら、
あの経営幹部くんが「外部CEOなんて呼ばなくても本当は会社は大丈夫なんだけど、君のプライベートが心配なんだ」という描写をちゃんと入れるか、
「外部からCEOなんか呼ばなくても、ベンが居れば十分」ってみんなが納得する描写があるか、
このどっちかで回収して欲しかった。
尺に対して内容が複雑すぎた / エピソード不足による違和感の拭え無さ
はっきり言おう!旦那の浮気エピソードはいらない!!!
ぶっちゃけ、詰め込みすぎて細部を拾えなかった観がひしひしとしてきます。
これ、ベンとジュールズの関係性にフォーカスする作品なんだから、旦那の浮気を入れないほうが良い。
もし入れるならあと倍くらい尺が必要。
もしも「ジュールズが仕事でもプライベートでも危機!」を表現したいなら、
「お前は全然家庭のことを分かっていない、確かに仕事は全力で応援したいが、それことれとは話が違う。自分一人ならともかく、こんなことなら離婚してプライベートの時間を取ってくれる女性と再婚したほうが子供のためだ」って言って離婚を切りだされた………とかのほうがよっぽどしっくりします。
浮気にする必要ある………?
それから地味に回収不足だと感じている箇所として、
「実家への潜入プロジェクト(ジュールズの、めちゃくちゃプライベートな危機を会社のメンバーで解決した)成功祝いのバー」のシーン。
ジュールズが「最近の男はなんて使えないのかしら?」的な失礼な発言を、仮にも自分のプライベートを救ってくれた男性社員に向かって言いまくったのに、それについてフォロー一切なしだったということ!
フェミニストなのはいいけど、それとこれとはちょっと違うでしょう。
せめてあのあとベンが何かイケメンな発言で締めたりして欲しかった。
「君の言いたいことはよく分かる。でもそれは思い込みや偏見もあるかもしれないよ」的な。
潜入騒動で警察来た後の実家の回収とか
その他諸々、なんか投げっぱがおおかったですねぇ。。。。。
ジュールズ+ベンの近づき方は上手い
と、さんざいいましたが、メインの二人のエピソードは非常に上手いのです。「微妙な関係だった登場人物が心を許し合うようになる」話って腐るほどあるんですが、
それを上手く描ける作品は実はそんなに多くないと思う。
観客も「ベン素敵だな」とすごく思えたし、
ジュールズ側の気持ちも「分からなくもない!」という感じでしょう。
そこは非常に上手いですね。
よくよく考えると「ん?でもベンってなんかイイアドバイスとかしたっけ?」と今でも思い出せないんだけど
それくらい「特別なことは何もしてないんだけど周りから頼られる存在」ってスゲーなと思います。
それを演じきっているのも凄いですね。
というわけで、ちょっと残念だけど全体的には素敵な映画です。
















