BoyHood 6歳のボクが、大人になるまで

洋画

6才のボクが、大人になるまで。 [DVD]知人が好きな映画に挙げてたのを思い出したので。

6歳~18歳までの少年の成長を追っかけるフィクション。


ドキュメンタリー風フィクション

実際に主演の男の子が、7歳から19歳になるまで12年間、毎年少しずつ撮影して仕上げたらしい。

物語としての起承転結があるというよりは、少年が大人になる過程をそのまま映像化したかった、という感じのドキュメンタリー風作品です。

この、12年間かけて、主演の男の子本人の実体験を取り入れながら脚本を練ったり、その時代をそのまま実直に映像化したことが、非常に評価されているらしく、かなり評価が高いみたいです。
賞とかもたくさん取ってるんだね。


が、個人的には、これをわざわざフィクション作品にする意味があまりよくわからなかった。
「主演のコルトレーンの実際の成長とともに、彼の意見や実体験を話しながら脚本に盛り込んだ」という趣旨の話は、逆に「フィクションとしても、ドキュメンタリーとしても中途半端だな…」と思ってしまいました。

フィクション作品って色々な物があると思いますが、フィクション作品であるかぎり、
やはり「作者が伝えたいこと」「それは何か」「それをどういう表現でオーディエンスに伝えようとしてくるか」という大事なテーマがあって、
作品自体はそのツールでしか無いと思っているのですよね。
作者とオーディエンスの、「感動させてやるぞ(これを伝えてみせるぞ)」「感動させてみろよ」というやり取りが面白いと思ってるんです。

でも、実態はかなりドキュメンタリー撮影のやり方に近く、中身にもそれを反映しているとなると、
「その時代の少年たちの、あるがままに近い成長の過程を描きたかった」という「伝えたいこと」に見えてきます。

それってほぼドキュメンタリーだよね。

ちょっと違和感でしたし、私は別に感動しなかった。

それがストーリー的に必要なエピソードだからという「物語の一部」としてではなく、
現実によくあるエピソードを散りばめまくりながら、リアリティを描き出したい、というのも分かる。

だけど、一つ一つがあるあるすぎ&一つ一つが薄すぎ&スパンと終わりが中途半端すぎたかなという印象。

その手法(?)で非常に良かった作品といえば「スパニッシュ・アパートメント」かなと思います。

もしも、「6歳~18歳の少年の成長をあるがままっぽく描いた原作」があって、
それを映像化したって言われたら、もう少しフィクション作品として納得感があったかもしれない。

純粋に「その時代の少年たちの実際を映像化した作品」としてみれば、
歴史的には(?)非常に価値ある映像なのだと思いますけどね。


というわけで、めっちゃ評価が高い作品に対してw 辛口評価でございました。


あ、邦題については、珍しく、かなり上手いなと思います。
違和感ぜんぜんありませんし、日本人向けの掴みもできるタイトルだと思います。
邦題つけた人GJ。