グレッグ・イーガン / ディアスポラ
スケールの大きさに我を忘れる。
ハードSF好きとしてはたまらない一品!
ハードSF好きと公言している割には、物理学や数学、化学等はせいぜい中学生レベルの理解度なので、数学や物理学についての記述の中身の意味は深読みできないのですけれども。
SF好きにはたまらないテーマがてんこ盛り。
それでいてそれぞれの登場人物の心理描写がモレなくダブリなく淡々としていて非常に好感がもてます。
序盤がかなり不思議な感じかつストーリーが動き出すまで時間がかかった。
と思ってたら、
いきなり地球いっちゃうのー!?
でページとんでいきなり地球大ピンチなっちゃうのー!?
え~行くのー!??! と、
トントン拍子に展開してすごいびびって読んでました(笑)
この類のテーマ、つまり、
(もとはといえば人類が生み出したのだけども)、電子的に確立して肉体的人類と隔たりがある人類世界があり、その中の一部が交流を試みる、というテーマや、
地球が宇宙自然的に大ピンチに陥るというテーマ、
それを(肉体的人類じゃないという意味で)異端生物か何かが救おうとするテーマ、
…というのは、SF好きとしてはどれも興奮する、これだけで話いくつもかけるよくらい重要なテーマだから、
それを、ページがまだ2/1も行ってないのに全部詰め込んじゃうことにびびってました。
で、「えっ!?これクライマックスじゃないよね?ページがまだ半分もいってないけど地球こんなんなっちゃって大丈夫なの!?」と、何度も残りページ数を確認(笑)
この辺の集結は、淡々と進む。
このページ数でそのテーマ詰め込んじゃうわけだから…
でも「幸せの理由」を読み終えた今から思えば、この辺の話はイーガンにしてはかなり詳細にかつ情緒的に登場キャラクタの人間味のある感情を描いていたのかなぁと思う。
で、「絨毯」からの脱力感かつSF観がまたスケール大きくて、まさに「どこまで追求するか?」という、いわば地球の存在を基本として考えているSFの世界の時代を超えた時代のテーマを壮大に書ききってる。
これらのテーマ一冊にしちゃうとかすんごいと思う。
前編通してヤチマ、前半は+イノシロウ、後半は+パオロ親子、という形で、メインキャラクターに視点を集中させて心理描写をしているのだけど、このクオリティが個人的にはモレなくダブリなくですばらしかったです。
















