パウロ・コエーリョ / アルケミスト

2017-04-17名作, novel 小説

アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)あーす・じぷしーさんのSTORYS.JPから。

大人が読むべき童話

あとがきで「星の王子さまと並んで」と出てくるように、テイストはちょっと似ています。
結構抽象的かつ、本質的な内容の童話。

少年が夢を追って旅をする話。
非日常的でワクワクする「冒険」というより、もっともっと現実的な問いに溢れています。

個人的にはこういうのは「で、何が言いたいの?」と思ってしまう苦手な部類のものだったのですが、この歳になってようやく、この本が言わんとしていることが少し分かるようになってきたかな、と感じます。

夢を諦めないこと、というとややチープですが、例え不安や恐れがあっても、心の訴えや志に従って歩めば、「そもそも全ては一つである」世界が、自分に味方するんだということ。

そしてこの「全ては一つであ」って、自分自身でさえ、その中に融けているものだという感覚。

あらゆるものは「ただそこにある」だけなんだけど、全てに価値というか意味というか、、、というか「その時そこにそう在る事自体」が素晴らしい事なんだという感覚。

心は色々なことに揺れ動くけど、それを真実としてただただ受け入れることや、だけど、志を忘れずに、時にはそれを整えること。




この物語に書いてあることに、「なんとなく気付きつつも認めきれない」人や、「分かってはいるけど行動に移せなくて背中を押して欲しい」人など、「本当はそうなんじゃないか?そうであるべきなのではないだろうか?」と、思っている人には素晴らしいパワーになる本だと思います。

ただ抽象的なので、ビジネス書を読むように読んでしまうと、「で、何が言いたいんだ?」となってしまうかも。

何も考えずに、できればリラックスしている(したい)ときに読むとぴったりな本ではないでしょうかね。


「旅に出たい!」と思っている人には特にオススメ。
日常に行き詰まったら読んでみるのもいいですね。