博報堂DYグループエンゲージメント研究会 / 「自分ごと」だと人は動く

クイック本(さくっと読める), PR 広報・ブランディング

「自分ごと」だと人は動く
思うところがあり、amazonにてポチリ。

2009年発刊なのですが、思っていた以上に、一昔前のマーケ本という印象かなぁ。

広告業界の人が書く本って、本当に軽めの書き方がしてあるよね。
この本も例に漏れずサクッと読めます。



mixi全盛期に見る、コミュニケーションのあり方の変容

口コミのみだった時代から、マス広告の時代へ。

マス広告の時代は、広告を多く打てば打つほど売れる時代だったが、今はそんな時代じゃない。

各人が様々な「タグ」を持っていて、そのタグでつながるコミュニティに「参加」している。
誰かや何かの集団を「子供を持った30代の主婦」とか、「40代サラリーマン」みたいな画一的な括りで捉えるのも、もうナンセンス。
昔は「届ける」だけで、「認知してもらうこと・興味を持ってもらうこと」とイコールだったが、情報過多の現在、Web上の広告やダイレクトメールなどは「スルー」「ストック」などがほとんどである。

だから、いかに興味を持ってもらい、「自分ごと」と感じてもらうかが大事。
ただ一方的に押し付けるのではなく、自分ごととして「一緒に」コンテンツを作っていけるか。

toCではなくwithCで考えるべきである」

「まあそりゃそうだけど」

どうやって自分ごとと感じてもらうか?
それには、「突っ込みどころ」を用意してまずは「スルー」されないようにし、
「エンゲージメント」など、興味を持ってもらい、一緒に作り上げていくような仕組みや装置が必要だと書いてある。

まあでも、かなり今更感というか
2009年ってまだ「マス広告を打ちまくるだけでは意味がありません」なんて言ってる時代だったっけ?

と思ったら、Amazonにも、「40年前からすでに言われてることでしょうよ」という趣旨のレビュー(2010年の書き込み)がありました。

これ、書き手が博報堂ですが、消費者側からすると

「マス広告なんか見ない(見たところで邪魔だなと思うだけ)」
「画一的なダイレクトメールは考える間もなくゴミ」

なんて分かっているわけで。

「まあ、そりゃそうだけどね」という感じでした。

この時代の手のマーケ本としては、「オバマの作り方」のほうがまだ面白かったという印象。
(レビュー読み直すと、これもこれで結構酷評してるけど^^;)


広告業界やマーケ初心者には、さくっと読める入門書としておすすめです。