ベティ・L・ハラガン / ビジネス・ゲーム

2020-07-20クイック本(さくっと読める), self-dev 自己啓発/リーダーシップ

「きれいごと一切ナシ!」のオビに惹かれて。

勝間さんがあとがきを書いているのが象徴的で、「ビジネス界で性別関係なく活躍したい!!」と強く思う女性向けの本です。

さくっと読めます。
少々極端だけど、だからこそさくっと読めるし分かりやすいので、働く女性の応援本ということでおすすめです。


ちなみに、原著は1977年で、それを1993年に日本向けにご本人がリメイクしたものが本書とのこと。
約40年越しでもほとんど色褪せない内容です。
40年経っても変わらずか……(がっかり

ビジネスはスポーツ

ビジネスの世界はゲーム。
「努力が評価される」とか、「真摯に丁寧に頑張ってやれば昇進できる」とか、そういうキレイ事の世界ではありません。
ゲームですから、勝つ人もいれば負ける人もいる。
それに、どんなに真面目で強いチームでも、相対すればどちらかが負けるのだから、負けたことにこだわってはいけない。
相手や自分の状況をよく見て戦略を練って、ゲームを楽しめ。

要約するとこういう感じです。
それから、女性は、そのルールと、そもそも圧倒的不利であるという自分の立場をよく知っておくべきだということを強調します。

男性は「ゲームである」理解がそもそもあるが、女性はこの理解が抜けているということ。
そして、男性が自分たちの試合場所としてルールを作り上げてきているから、基本的に女性は不利であり、まったくもって平等ではないということ。
ビシネスの世界は女性に対する偏見や思い込みの塊だらけだが、そういうものだと分かっていれば対処できる。毅然としましょう。


と、こう書くと今となっては至極よくありそうな内容に見えますが、「ビジネス書を書くのはやはり男性が多い」ことや、「そもそもビジネス界で活躍する女性はそんなこと声高に言い難い」などのジレンマなのか、あんまり見なかったんですよね、意外にも。
(まあ私が知らないだけという可能性は高いですけど…)

「きれいごと一切なし!」というオビの通りで非常に頭がすっきりしました。

逆に男性が読んだら胸糞悪くなる可能性が高いと思いますのでご注意w
でもでもね、こういう男ばっかりだよ!!と言う女性も未だに多いと思いますので、市場調査とでも思って一読するのをおすすめします。w


その他、メモとして引用

思うところがあった箇所を引用しておきます。

いかにルール違反ぎりぎりをやって、しかもペナルティを課されなくてすむか
確かに!!w
スポーツってそうですよね。
ゲームを進める上で、物事を有利に進めてしまえる手段だからルール違反になっているわけで、そこのぎりぎりを狙うというのは当然ですよね。
何というか「きれいごとも大事だけど、ゲームなんだからもうちょっとしたたかに考えようよ?」と教えてもらった感じです。


彼らは、女性を「母親」「姉妹」「妻」「娘」もしくは「ガールフレンド」か「娼婦」のいずれかに当てはめなくては相手を認識できないのです。
ぎゃあああああ!!w
めっちゃわかる!!!
たまにいるんですよ、これをしないことが出来る男性、いるにはいるんですけど、すごい少ないです。


「女性は管理能力があるか」ということが問題にされますが、これは「あるか」というよりは、「その能力を育てる機会に恵まれているか」を問題にするべきです。
なぜなら、マネジメントとは、何かはっきりとした形のあるものではなく、仕事を通じて身につけていくひとつの「プロセス」だからです。
ふむ。
そもそも女性は、「競争」を子供の頃から意識させられるように育てられておらず、「協調性」「おしとやかで謙虚なのがいいこと」みたいな教育をされているので、そもそも感覚が違うということを序盤で書いてあります。
ここは暗に「実生活でもマネジメントを身につける機会が相対的に少ない」ことも指しているかなと思います。

つまり、「そもそも女だからうまくいかないんだわ…」と悲観的になる必要はないと言ってくれていますので、女性に嬉しいフレーズですね。


女性の多くが、「やりがいのある仕事」を求めて時間を費やし、転職を繰り返しています。これは、私から見れば、時間のムダです。
www
最近は(?)こういう人あんまり居ないような気もしますけどね。
この小項目、1ページくらいのめっちゃ短いところなんですけど、「やりがいとか言ってないでゲームを勝ち抜け稼げ!!!」って感じの内容です。
まあ、別の章で「スタッフになるな、ラインに入れ、昇格コースに乗っているかをよく考えろ」ってところがあるので、「勝ち抜いて稼いでいくためにキャリアアップで転職!」ってのはセーフかな。



お次は、似たようなことを何度も書いてあるほど大事なとこ。連発。

誰の仕事もそれなりにハードですが、女性は男性よりもさらに一生懸命に働こうとする傾向にあります。
女性がしばしば陥りやすい誤解のひとつに、「とにかく目の前の仕事を片付けなくてはらない」という思い込みがあります。これは、なまじ責任感があり、能力もある人についていえることですが、彼女たちは、本来自分が果たすべき仕事よりもさらに沢山の仕事を自ら望んでこなし、その結果疲れ果ててしまっています。
女性はよく善意から(もしくは「助け合い」の精神から)余分の仕事を引き受けてしまいがちですが、これは十分慎重に行うべきことです。
上司は彼女を「便利屋」として、自分が直接やりたくない仕事(例えば気に入らない社員の追い出しなど)を代行させるようになったりします。そんな時、彼女はあたかも自分のキャリアや判断力が試されているように誤解して、大喜びでその役目を引き受けますが、たとえ成功しても昇進できるわけではなく、
まあようは、シビアなゲームだってことをあんまり分かってないから。
厚意でちょっとした世話しちゃったり(コピーとったりコーヒー入れたり)、善意で他の仕事を引き受けちゃったりってとても多いと思うけど、それほんとにゲームで勝ち進むのに必要!?逆に不利になったりしない!?よく考えて!ってことやね。

まあ、「きれいごと」で言えば、男女関係なく、どんな仕事も自分で見つけてどんどん自主的にやることで、それで結果的に認めてもらうんだってのも、あれはアレでその通りだと思う。
でも、それはほんとに必要か?もともと不利な女性が、より不利になるようなことにはならないか?
の問いかけはあっても良いと思います。

これは結構バリキャリ思考の女子でも、状況によってはやってしまいがちだと思うので、要注意ですね。



以上、男性社会で働いて、なんか疲れるなと思った時にはぜひ再読したいと思います。

ビジネス・ゲーム 誰も教えてくれなかった女性の働き方
ベティ・L. ハラガン (著), Betty Lehan Harragan (原名), 福沢 恵子 (翻訳), 水野谷 悦子 (翻訳)