The Secret Life of Walter Mitty LIFE!

洋画

LIFE!/ライフ [DVD]知人が「いい!」と言ってたので。



テーマを実直に描き切る

「世界を見よう、危険でも立ち向かおう。それが人生の目的だから。」というLIFE誌のスローガンを、冴えない男が困難に飛び込んでイケメン男になる過程で描いた映画。

1939年の「虹をつかむ男」という短編小説が原作で、1947年に映画化したもののリメイクだそうです。

ちなみに、LIFE誌は本当に現存していた有名なフォトジャーナリズム雑誌だそうで、そのスローガンは正しくはこう。

To see the world,
Things dangerous to come to,
To see behind walls,
To draw closer,
To find each other and to feel.
That is the purpose of life.

かっこいいなぁ。

このテーマをしっかり映像化してあるという点において非常によかったです。

物語に引き込まれるまでに時間がかかりましたが、
旅に出るしかない、と決めた時の高揚感は非常に良かった(音楽も素敵だった)し、
ショーンに会えた瞬間は息を潜めてドキドキして観ていました。

困難かもしれなくても、
それが目的ならやってみる価値はある。

追い詰められたからこその行動とも取れますが、
それにしたってショーンを追うというのは未知の大冒険なので
その決断に勇気をもらえると思います。


映像も全編通して非常に綺麗でスケール感があります。
これは観るなら映画館のほうがいいですね。


細かい演出について

総評は非常にいいんですけど、個人的には演出は100%じゃなかったです。

・妄想シーンが長すぎる
・ウォルターのキャラクターがイマイチはっきりしない
・シェリルはウォルターのどこにいつ惹かれたの?


ウォルターが、
「実直で真面目で部下などには信頼されているけど、
 世間的にはいまいちパッとしなく、妄想癖もあって口数も少なく、イケてない男」

という設定だということが、そもそも観ていて分からなかった。
妄想シーンを短くして、会社の(の上司や同僚ら)たちとの会話やエピソードを増やしてくれると違ったと思うんですけども。

キャラクターというのは、「たとえば実際にこのキャラクターに会えたとして、私がこんなこと言ったら、この人はこういう返事(リアクション)をしそうだな」と、受け手が自分でイメージ出来て初めて「キャラクター」足りうると思う。

けど、ウォルターはこの点分からなかった。

そのまま冒険篇に入ってしまうので、その後、彼がどう変わったのかも、正直よく分からなかった。


シェリルについては、まあ、特に洋画って、恋愛物じゃない場合の恋愛パートは付録というか、
「仕事や人生の云々を頑張ったら恋人もナイスタイミングでゲットできました~終~」というパターンで、
惹かれ合った過程を端折る作品が非常に多いので、この辺はもうテンプレなんだと思いますがね。


でもLIFE誌のテーマをそのまま描いてある素敵な作品であることには違いないので、
ちょっと大きなスケールで勇気を貰いたい時にぜひ観たい映画。